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フォークの名言ラップ【厳選3つ】フリースタイルダンジョンを楽しむ知識!

日本のラッパーとして誰もが認めるフォーク(FORK)ですが、名言ともよばれるラップが多いんですよね…!

人気番組のフリースタイルダンジョンの影響もあり、ヘッズのみならずこれまでヒップホップに触れなかった人の間でも話題になっているんだとか。ベンチャー企業の役員にも「フォークのリリックを会議に活かすといい」と言われはじめています。

これからもフォークの活躍からは目が離せないので、一度フォークの厳選名言を振り返っておきましょう!好きなアーティストのライブに行くなら、曲を知っておいた方が楽しめるのと一緒で、フォークのラップを聞くならこれまでの名言を知っておきましょう!ヘッズ歴10年を超える私が解説させていただきます!

フォークの名言ラップ①氷河期じゃ能書きじゃなくて

まず前提知識ですが、フォークは「アイスバーン」というラップグループに所属しています。構成メンバーはフォーク、玉露、KIT、BEAT奉行(DJ兼トラックメーカー)となっていますね。

そのアイスバーンが2003年に発表した「越冬」という曲のフォークのリリックが名言過ぎてヤバいんですよね…!バースは全てかっこいいのですが、特に個人的に好きなラインはこの部分です↓

この氷河期じゃひねる脳がキー 要するに猛吹雪を毛布抜きで超えてく力 

なんのこっちゃ?と思う人のために解説させてもらうと、要はこのころってアイスバーンにとっても活動しはじめくらいの頃で、そこまでCDが売れていたわけでもないし、「ツライ時期=冬」だったんですよね。夢を追っている途中って冬の時代といわれる不遇のタイミングがあったりするじゃないですか。それをメンバー全員で乗り越えていこうぜ!というメッセージがこもっているのがこの『越冬』という曲なんです。

フォークは自分のバースでも「冬」に関したテーマでラップをしてくわけですが、「この氷河期を超えるために自分の頭で考えて裸一貫でも進もうぜ」ってことなんです。

それを圧倒的なライミングで表現していて、もはや完全に名言とよべますよね…!

氷河期脳がキーで韻を踏んだかとおもえば、要するに猛吹雪毛布抜きでまた韻を踏んでいます。

さすがにこの曲をはじめて聞いた時には「フォークさん、踏みすぎでは?」と思ったヘッズも多いでしょう。私ももれなくその一人ですが、まずはフォークの名言としておさえておくべきリリックだと思います!

フォークの名言ラップ②お気に入りを置きにいく

「お気にいりにライムを置きにいくだけじゃダメだ」

まさに名言という感じで、かなり話題になったフォークのリリックですよね。

ちなみにこれは人気番組のフリースタイルダンジョンで、若手チームとバトルをした際の一節になります。ただしくはこんなリリックでした↓

「お前らはお気に入りのライムを置きにいってるだけ 俺はもっと沖にいるぜ」

・・・ヤバすぎないですか?(笑)

偉人の名言から学ぶことって多いのですが、ヒップホップのシーンにおいても先を走って黎明期からキャリアを重ねたフォークが、若手に向けた言葉だからなおさら共感をえましたよね。

実際に日本のヒップホップシーンも人口がふえ、フリースタイルラップをする若手もすごく増えてきました。しかしともすれば「ただお気に入りの韻を踏む」というスタイルのいわばまねっこが溢れていて、オリジナルがかっこいいとされるヒップホップにおいてはちょっと違うんですよね。

そこに対してラッパーらしく韻を踏みながら「お気にいりのライム(韻)を起きにいくだけじゃダメだ」説教をかますフォークがかっこよすぎるし、「俺はもっと沖にいるぜ」でまた韻を踏みながらも自身との距離をあらわす離れ技です。

しかもこれを即興でやるって、どういう脳みその回転なのよ?と思ってしまいますよね…!

フォーク自身の経験から生まれた、まさに名言といえるリリックでしょう!

フォークの名言ラップ③うたた寝、疑え、鞍替え

フォークの名言を語る上でかかせないのは、彼自身がラップバトルで名を上げてきた第一人者だということですよね。(もちろん音源もカッコイイ)

で、フォークのフリースタイルラップバトルで、今から14年前に行われたHIDADDYとの試合は伝説として語り継がれています。これはUMB(アルティメットエムシーバトル)の一回戦だったのですが、事実上の決勝だったと言われています。

延長につぐ延長でかなりの激戦になったのですが、その試合でもフォークは名言を連発していました。当時、リアルタイムでこの試合を見ていた私が思う一番のリリックはこうです↓

これが伝家の宝刀まるで村雨、みたいな感じだぜ俺の方がうたた寝、しちまうような感じだぜ自分のスキル疑え、俺がフリースタイルラップすれば友達も鞍替え

・・・このたたみこむように踏む韻が、あの時の会場をどれだけ沸かせたか!今、DVDで見てもトリハダがたつフォークの名言なのは間違いありません。

対戦相手であるHIDADDYもかなりの名手で、知らない人はいませんよね。独特な言い回しの「よりももちろん」や、関西ならではのユニークさに富んだライミングがスキルフルです。

つわもの同士の戦いだったからこそ、生まれたフォークの名言なのかもしれません。試合を通してパンチラインが連発なので、あらためてチェックしてみてください!

フォークの名言ラップはこれからも期待!

これらがフォークの名言ラップを3つに厳選したものです。

過去の作品やかこのバトルをみても、正直3つにしぼれるわけないよねと思いながらこの記事を書いていました(笑)

ただ、これからのフォークの活躍を見ていくうえで、最低限かかせない知識だと思っていただければ!

毎週のフリースタイルダンジョンではフォークが出演するたびに名言が生まれますし、定期的に出るアイスバーン名義の音源も、名盤ばかりです。

これからもラップを通してフォークが生み出す名言から、目が離せませんね!引き続き、応援していきましょうー!